軍手の選び方

 仕事で軍手が必須アイテムになってから、いろんな軍手を使っている。だが、軍手には多くの種類があり、用途によって使い分けなければ非常に使いにくいこともあったり、むしろつけたことが逆効果になることもある。今回はそれらの違いについて、経験をもとに情報をまとめることにする。

 

・どこに売っているか

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 軍手が売っているのは『ワークマン』コーナンPRO』など、作業用品店である。コーナンは一般向けの店舗もあるが、PROのほうじゃないと作業用品が売ってないので注意。

 

 では、次からは軍手の紹介である。

 

・グリップ(ソフトタイプ) お勧め度☆☆☆☆☆

 

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 荷運びに特化した摩擦力の高いラバー軍手。一般に普及している黒いラバーのものでなく、緑色で手の甲にGRIPと書いてあるので分かりやすい。黒いラバー軍手の二倍か三倍ぐらい指が物に摩擦するので、通常の二分の一以下の握力で物が持てるし、つるつるの物体でも持ち上げることが可能という素晴らしい軍手である。仕事で物を運ぶ人は、とりあえずこれを買えば間違いない。
 しかし、短所が無いわけではなく、この軍手は荷運び用であるがゆえに防釘、防刃などの尖ったもの、鋭いものに対しての耐性が無い。なので本格的な解体作業などで危険物を触る時はあまり使わない方が良い。できないことは無いが、それらを持つ時は注意が必要である。

 

●長所 物の持ち運びは全ての軍手の中でも最強の性能。これに勝る軍手は無い。

●短所 尖ったものはラバーを貫通して刺さる。解体作業には向かない。

 

・皮軍手(牛皮、豚皮、羊皮など) お勧め度☆☆☆

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  高い防釘、防刃性能を持つ軍手。危険物をほぼ通さないので解体作業に向いている。釘を通さないだけでなく、皮なので網目に釘が引っかかって取れないなどがなく釘が刺さった木材の撤去作業での作業効率も上がる。

 弱点は摩擦力がないので物が運べなくなる素手の二倍か三倍以上の握力を出さないと物を持つことも難しくなるので、作業中以外はこまめに外さないと様々な面倒が起こる。あくまで解体にだけつかう、解体に特化した軍手と認識すればいいだろう。

 

●長所 高い防御性能で解体作業が安全に行える。

●短所 素材に摩擦力が無いので物が持てない。

 

・布軍手 お勧め度☆1

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 ご存じ、世間一般で一番知名度の高いのではなかろうかという布軍手。ただ、一言で言えば『軍手としての性能はほぼない軍手』である。摩擦力が無いので物を持つ時素手の二倍ぐらいの握力が必要となり、解体作業では網目に釘が引っかかって作業時間が無限にかさみ、容赦なく釘が刺さるので手が生傷だらけになる。良いところを探す方が難しい軍手だ。あまりにもいいところが無さ過ぎて短所が先に来てしまった。

 ただ、長所が無いわけでもない。値段がとても安いので、汚れたら気軽に使い捨てできるところである。自分は仕事で地面にセメントを打つ時、他の軍手だとどろどろになってもったいないのでこの布軍手を使う。そして、作業が終わったらそのままこの軍手を捨てるのだ。だから、通常の軍手では耐えられないような汚れが発生する作業で、使い捨てにするのがいいと思っている。

 

・長所 安い。

・短所 軍手で行いたい作業にほぼ全部向かない。

 

 ・まとめ

 以上がワークマンなんかで並んでいる軍手のほぼ全部のレビューである。あとはゴム軍手なんかもあるのだが、あれは対油とかの性能だから今の仕事では使うことが無いので触れなかった。最後に言っておくことがあるとすれば。『ラバー軍手は手の平の素材が黒いやつじゃなくてGRIPを買え』、『布軍手は買うな。値段に騙されるな』、といったところだろうか。

 これらの情報が誰かの何かの役に立てば幸いである。